イタリアへのアクセス

日本からは成田と関西空港からアリタリア航空(AZ)の直行便が運行しています。成田空港からミラノ行きが週に5便、ローマ行きが9便、関西空港からはローマ行きが週5便それぞれ運行。2014年4月から成田-ヴェネツィア直行便の新路線が週2回運行され北イタリアへのアクセスがさらに便利になりました。また中都市へのアクセスには、KLMオランダ航空や、エールフランス航空、ルフトハンサ航空などでシェンゲン加盟国で乗り継ぎをして入国しましょう。

鉄道(Ferrovie dello Stato)

国内の鉄道はFSの名で親しまれているフェッロヴィエ・デッロ・スタートが運営しています。短距離を結ぶローカル線(レジョナーレ)から長距離を結ぶフレッチャ・ロッサをはじめとする超特急電車などがメインの電車。またスイスやフランスへの国境を越える寝台列車もミラノから利用でき、飛行機の苦手な人は是非利用しましょう。最近ではモダンな機能を搭載した私営の”Italo”(イタロ)が運行され注目を集めています。

フレッチャロッサ(FRECCIA ROSSA)

ミラノ-ローマ間をノン・ストップ2時間55分でつなぐ時速300km/hの超特急電車。トリノ-サレルノ間は約6時間で運行され、ミラノ、ボローニャ、フィレンツィエの停車駅を通りローマテルミニに到着します。揺れも騒音も少なく快適な旅行が楽しめます。

フレッチャアルジェント(FRECCIA ARGENTO)

主にイタリアの北東部から南部はレッジョ・カラブリア、アドリア海のレッチェまで運行。250km/hの時速は多少フレッチャロッサより劣りますがサービスなどの快適さは同様なので安心。ローマ-ヴェネツィア間を3時間19分、ローマ-ヴェローナ間は2時間50分で結んでいます。

フレッチャビアンカ(FRECCIA BIANCA)

ユーロスターの従来線を走行し主にローマを基点に、トスカーナ沿岸、リグーリア沿岸、さらにアドリア海の小都市をつなぐ。停車駅が多く揺れも多いのでペンドリーノ(振動)とも呼ばれています。乗り物酔いがある人はフレッチャを利用しましょう。

インターシティ(InterCity)

国内の主要都市間を結ぶ長距離特急電車。フレッチャより多少時間がかかりますが、料金は安めなのでゆっくりと旅をしたい人におすすめ。車内の座席は6人1部屋のコンパートメントタイプ。

イタロ(ITALO)

2011年に誕生した市電鉄NTV社が経営する新特急電車。北部のトリノ、ヴェネツィアから南部サレルノ、アドリア海のリミニ、アンコーナ間を国内を幅広く結んでいます。国鉄のフレッチャに対抗したハイテクを備えたエレガントな内装はモダンなつくり。テレビやインターネット無料サービス、また防犯監視カメラを搭載するなど長距離でも快適な旅行が約束できます。Smart、Prima、Clubの3つのクラスがあり個人のニーズに応じたサービスが選べます。ローマテルミニとミラノ中央駅に停車しないのが欠点。

普通電車

Espresso(急行)、Diretto(準急)、Regionale(各駅)などの普通電車は短距離を主に走行します。各駅停車なので小さな街へ赴くときには便利。ただし最終電車は遅くまで運行しないので、観光に時間がかかりそうなときは帰りの電車時刻を事前に確認しておいたほうが無難でしょう。

切符の買い方

窓口で行き先、往復の区別、枚数(必要があれば大人、子供の確認も)を告げる。主要観光都市では英語が大部分通じるので、イタリア語が話せなくても大丈夫。英語に自信がない人はあらかじめ必要事項をメモ書きにして直接係員に提示しましょう。購入後は印刷された(長距離や特急電車の予約チケットの場合)希望のデータが正確に書かれていることと、おつりの確認をしましょう。乗車前には駅構内に点在している黄色の打刻機での打刻を忘れずに。罰金の原因になりますので要注意。電車を頻繁に利用する人にはユーレイルパスがおすすめ。15日間連続使用で大人€444~で最高3ヶ月パスの利用ができ、購入後から6ヶ月間有効です。ヨーロッパ24カ国での使用が可能で、一部のユーレイルパスは駅構内で販売していますが、事前にインターネットで予約し(Eurail.com)日本へ配送も可能です。

バス

イタリアでは郊外を結ぶ中距離バスと、イタリア全土を結ぶ長距離バスが運行されています。電車の本数が少なく、時刻が不規則な場所ではバスを利用したほうが早く目的地に正確に着くことができるでしょう。

レンタカー

運転に自信がある人は電車やバスではアクセスに難しい、丘稜や中世の小さな街などイタリアの美しいスポットを個人のル-トで是非周って見ましょう。イタリアではマニュアル車が多く左ハンドル、右走行です。ロトンダと呼ばれるドーナツ型の地点では周囲を走行している車が優先。キレをみて流れに乗りましょう。尚運転には国際免許証が必要です。

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