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水道水はうがい程度であれば問題ありませんが、飲料には適しません。ミネラルウォーターを購入しましょう。また、食堂などで出てくるコップに入った氷にも、水道水が使われていることが多いので注意が必要です。
ペルーでは、セビーチェという生魚のマリネや生牡蠣などの生ものがよく食べられます。衛生状態のよいレストランを選び、そこで召し上がるようにしましょう。
1.高山病
高山病の発症には個人差はありますが、重症化すると脳浮腫や肺浮腫を起こし、すぐに適切な治療を受けるとともに、低地へ下りなければ生命に関わることがあります。高山病の発症は、その日の体調によっても左右されるため、過去に高地で高山病にならなかったからといって次回も高山病にならないという保証はありません。
<初期症状>
頭痛、呼吸浅薄感、食欲低下、腹部の膨満感、不眠感(眠りが浅い)
<予防対策>
・高地に到着した初日は,十分な休養をとる。
・高地ではゆっくり歩く。特に,高地に到着した初日は激しい運動を避ける。
・食事は腹八分目を心がけ、アルコールの摂取は避ける。
・必要に応じ、予防薬(アセタゾラミド)を服用する。
(※アセタゾラミドの入手には日本では医師の処方箋が必要です。特に慢性疾患のある方は、事前に医師に相談することをお勧めします。)
2.デング熱
ペルー保健省が発表した2012年の統計によると、約17,700例のデング熱感染例が報告されており、うち25名が死亡しています。毎年夏季(11月-4月)に入ると感染者数は急増し、主にアマゾン地域での発生がみられます。
デング熱は、デング熱ウイルスによって起こる感染症で、このウイルスを保有している蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺されることによって感染します。感染した場合、通常1週間程で回復しますが、まれに重症化し、デング出血熱となることもあります。急な発熱などの症状が出た場合には、すぐに最寄りの医療機関での診察をお勧めします。
<症状>
3-15日(通常は5-6日)の潜伏期を経て、突然の発熱が始まる。38-40度程度の熱が5-7日間続き、激しい頭痛、目の奥の痛み、関節痛、筋肉痛、発疹を伴う。発熱期後期や解熱後は、軽い皮下出血が足や脇の下、手のひらなどに現れる。
<予防方法>
予防接種や予防薬はないため、蚊にさされないことが唯一の予防方法である。
・外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分には虫除けスプレー等を2~3時間おきに塗布する。
・室内においても、電気蚊取り器や蚊取り線香、殺虫剤、蚊帳等を使用する。
・規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
3.マラリア
ペルー保健省が発表した2012年の統計によると、ペルー国内の発生件数は、三日熱マラリアが約20,500例(うち1名が死亡)、熱帯熱マラリアが約2,930例(うち4名が死亡)です。流行地であるアマゾン地域に行く場合は、防虫スプレー、長袖シャツや蚊帳を利用して肌の露出を控えるなど、蚊に刺されないように十分注意しでください。流行地に一定期間滞在する場合は、予防として、抗マラリア薬の内服などがありますが、必ず事前に専門医に相談してください。
4.黄熱
黄熱は、ネッタイシマカが媒介する黄熱ウイルスに感染することにより発病します。潜伏期間は3-6日、高熱、頭痛、出血性黄疸等の症状があり、致死率は5-80%です。
ペルー保健省が発表した2012年の統計によると、8名が黄熱と確定診断され、うち6名が死亡しています。特にアマゾン地域や国境を越えてブラジルに行く予定の方は、予防として、蚊の防除とともに黄熱予防接種(10年有効)を受けておくようお勧めします。なお、ペルーへの入国時及び出国時に、黄熱予防接種済証明書(イエローカード)の提示は義務づけられていませんが、ペルーから他の国へ入国する場合、国によっては、その国に到着した際に提示を求めていますので、各渡航先の情報収集を行うようお勧めします。
5.その他の感染症等
昆虫等の媒介によるものとしては、バルトネラ症(サシチョウバエ)、シャーガス病(サシガメ)等があります。また経口感染によるものとしては、チフス、赤痢、A型肝炎、ジアルジア症、肝吸虫症等があります。他にも接触感染による眼病、寄生虫疾患、皮膚病等もあります。狂犬病については、件数は少ないながらも報告されており、コウモリに噛まれたことによって発症したケースもあります。ペルー入国に際しては、A型肝炎、B型肝炎、破傷風の予防接種を検討しておくようお勧めします。 これらの疾病に感染しないよう、飲用水はペットボトルを利用し、こまめに手を洗う、食事内容、服装(厚手の生地、長袖等)に気を遣う等十分注意を払うとともに、特に下痢等のコレラ感染症状、又は高熱症状が出た場合は、すぐに医師の診察を求めるようお勧めします。(医療機関等詳細については、外務省ホームページの「世界の医療(在外公館医務官情報)/ペルー」http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/peru.html )をご参照ください。)
出典:
外務省海外安全ホームページ
日本や欧米諸国に比べると医療技術は高いとはいえず、外国への緊急移送が必要となる可能性があります。また、入院・手術などが必要となった場合は、医療費は非常に高額となるケースが多くあります。また、重篤な高山病になった場合、低地への緊急輸送や入院が必要になりますので、万が一に備えて、緊急移送サービス等十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。
出典:
外務省海外安全ホームページ