「1月~2月」

ロンドンの新年はトラファルガー広場(Trafalgar Square)で行われるロンドンニューイヤーパレードからスタート。2月には同じくトラファルガー広場でのチャイニーズニューイヤーを祝うお祭りが。爆竹も鳴らされ本場中国と同様の雰囲気が味わえる。クリスマスやニューイヤー休暇も終わり、観光客が少なく、美術館や観光名所巡りも落ち着いた雰囲気の中で楽しめる。
クリスマス明けに始まったセールもいよいよ終了。70パーセントオフなどの掘り出し物が。

「3月~4月」

暖かくなるのかと思いきや真冬のような寒さが続く。それでもサマータイムを迎え日ごとに日が長くなる。春を待つ寒さの中、水仙がそこかしこに咲き始め長く暗い冬の終わりを期待させる。
4月下旬にはロンドンマラソンが開催。毎年3万5千人もの人々が参加する。

水仙とブルーベル

「5月~6月」

ついに本格的な春が到来。年間を通じて雨の日が多いロンドンも5月下旬からはまとまった日照時間を期待できる。
6月下旬の夏至まで、日の長さは伸び続け夏至付近では夜10時まで明るいため、仕事帰りにパブで冷たいビールを楽しむ人々や夕方から公園に出かけピクニックをする人々をよく見かける(イギリスでは公園へのアルコール持込可)。5月下旬から6月中旬にはイギリスの国花であるバラが満開を迎える。特に有名なのはリージェンツパーク(Regent's Park)のクイーン・メリーズ・ガーデン(Queen Mary's Garden)。華麗に咲き誇る数万ものバラは一見の価値あり。

満開のクイーン・
メリーズ・ガーデン

6月下旬には約3週間の夏の大バーゲンが開始。

晴れて少し気温が上がると、公園には半裸で日光浴を楽しむ人たちが溢れる。日照時間の短いイギリスならではの光景。
またエリザベス女王の公式誕生日、王室主催の競馬ロイヤルアスコット(Royal Ascot)やウィンブルドン全英テニス選手権大会(The Championship, Wimbledon)もこの時期。

☆エリザベス女王の公式誕生日(6月初旬)

女王の誕生日は4月21日であるが、天候が安定する6月に公式誕生日としてパレードが行われる。ロイヤルエアフォース(Royal Air Force)の祝賀飛行も見もの。

☆ロイヤルアスコット(6月中旬)

王室主催のため、ロイヤルファミリーによる授賞式、シルクハット姿の紳士や大きな帽子をかぶった貴婦人たちで有名な競馬。ドレスアップをして古きよきイギリス文化を体験するチャンス。

ロイヤルアスコット

☆ウィンブルドンテニス選手権大会(6月下旬から7月上旬)

4大国際大会の1つ。世界一の天然芝のコートで。
名物ピムズ(Pims)やイングリッシュストロベリー(練乳がけイチゴ)もお忘れなく。

ウィンブルドンテニス選手権大会とピムズ・イングリッシュストロベリー

「7月~8月」

沢山の観光客で賑わうシーズン。7月初旬には大学の卒業式が執り行われガウンを着た学生たちをよく見かける。
BBC プロムス(BBC Proms)、野外コンサートや野外劇場などアートイベントも盛りだくさん。夏休みを迎えた子供たちを連れイベントに参加する家族も。このシーズンにはヨーロッパ大陸でホリデー(Holiday)を過ごす人も多く航空運賃が最も高い。7月になると「今年のホリデーはどこに行くの?」という会話があちこちで交わされる。7月初旬には夏のセールも終盤に。掘り出し物を見つけるならばこの時期。スコットランドでは最も人気のあるイベント、ミリタリータトゥー(Edinburgh's Military Tatoo)がエディンバラ城(Edinburgh Castle)で行われる。
8月の声を聞くと、日も短くなり肌寒い日が多くなる。長い冬の始まりを感じさせる時期。

☆BBC プロムス

ロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall)で行われる夏の音楽イベント。スタンディングチケット(立ち見)は5ポンドからと気軽な気持ちで楽しめる本格的音楽イベント。曲目は日替わり。また、ハムステッドヒース(Hampstead Heath)で行われるプロムス・イン・ザ・パーク(Proms in the park)も夏のロンドンならでは。

☆ミリタリータトゥー

8月の3週間にわたって行われるイベント。バグパイプを中心にして、各国のバンドやダンサーたちがパフォーマンスを披露。前年の12月からチケットの販売が始まる。人気イベントなので予約は早めに。

「9月~10月」

つかの間の秋を迎え9月下旬には紅葉が見られる。10月を迎えると日はどんどん短くなりぐんと冷え込む。ロンドン名物の霧や霜の朝が多い。10月下旬にウィンタータイムを迎えると日の出が7時、日の入りが4時近くなり人々はこもりがちになる。この時期から盛り上がるのはイングランドサッカーのプレミアシップ(Premiership)。世界最高峰のイングランドサッカーをスタジアムで体験するもよし、パブのテレビスクリーンで多くのファンとビールを飲みながら観戦するのもよしである。

短い秋

☆イングランドサッカープレミアシップ

8月下旬に開幕するが、イギリス人にとっては冬のお楽しみといった印象。翌年5月まで続く。トップリーグは20チームで構成される。最初にクラブ会員向けにチケットが発行されるため人気クラブの試合のチケット入手は難しいがトライする価値はある。

☆オープンハウスロンドン(Open House)(9月第3週目の週末)

ロンドン市内にある700箇所におよぶ建物が一般に無料公開される。首相官邸(No.10 Downing Street)やガーキン、ロイズ本社など普段は一般公開されてない建造物などロンドンの貴重な文化財を無料で見学できる2日間。

「11月~12月」

11月5日は国会議事堂を爆破しようと陰謀を企てたガイ・フォークス(Guy Fawkes)にちなみ、各地で花火を打ち上げるガイフォークスナイトまたはボンファイヤーナイト(Bon Fire Night)が催される。ロンドン各地の小中学校でも毎週のように花火大会が行われる。11月下旬からはハイドパーク(Hyde Park)のクリスマスフェア、ウィンターワンダーランド(Winter Wonder Land)が開催。クリスマスムードを一気に盛り上げる。12月26日ボクシングデーからは冬の大バーゲンの始まり。

各地で行われるボンファイヤーナイトの花火大会

☆ハイドパーク・ウィンターワンダーランド

ハイドパークが巨大遊園地に。ドイツのクリスマスマーケット同様、本場のウィンナーやホットワインの店も。観覧車やスケートリンクもできる。

ウィンターワンダーランド

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