ポルトガル~Portugal

大西洋とスペインの間に位置する小さな国「ポルトガル」!面積は日本の約4分の1ほどしかありませんが、首都リスボンを中心に様々な地域でその土地ならではの文化が育まれています。日本との関わりも深く、1543年ポルトガル人が種子島に漂着してから鎖国までの約100年間、南蛮文化は日本社会に大きな影響を与えていたと言われています。日本語で使われているパン、コップ、ボタン、タバコ等もポルトガル語をルーツとしています☆
ポルトガルは歴史に触れることのできる素晴らしい国です。なんと13もの世界遺産が今も残されています。太古の時代の壁画や、ポルトガルの黄金期である大航海時代の建造物などが今でも大切に残され続けています。
そしてポルトガル旅行での楽しみの1つでもあるのがポルトガルグルメです!タラ・イワシ・マグロ・タコなどのシーフードや、 ジャガイモ、 にんにく等、日本でもお馴染みの食材を使ったお料理は絶品です★素朴ながらも旨みがあり、 じんわりとおいしいさがこみあげるような料理の数々は日本人にも親しみやすくなっています。また、ポルトガル名物のデザート「エッグタルト」は1度食べたら病みつきですよ♪

ポルトガルは派手なモニュメントや刺激的なエンターテイメントは少ないですが、人も優しくなんだかほっとする素敵な国です。


★☆おすすめエリア・見どころ☆★

リスボン~Lisbon

イベリア半島最長の川・テージョ川の河口に広がる都市「リスボン」。ヨーロッパ最西端の首都としても知られ、テージョ川の河口から12kmほど奥まった、起伏に富んだ丘陵地帯に広がるリスボンは、「七つの丘の都」という異名も持ち合わせています。石畳の道路や行き交う路面電車など、素朴で趣ある街並みが美しい街です。

リスボンの歴史はとても古く、紀元前13世紀の初め頃には既にフェニキア人(カルタゴ人)などが港として利用していたとされています。その後紀元前3世紀には版図を拡大しつつあったローマ帝国の支配下に入り、紀元前48年にはローマ帝国の都市としての資格を与えられるに至りました。
紀元前3世紀にはローマ帝国、8世紀以降はイスラム、ムーア人が町を支配してきたために迷路のような街並みや、絵タイル・アズレージョに彩られた建物などに、今でもイスラムの影響を見ることができます。
リスボンはポルトガルの民族歌謡「ファド」の発祥の地としても知られレストランなどでもその独特な歌声を楽しむことができます。

【サン・ジョルジェ城】
リスボン最古の建造物。城郭内が城址公園となっている。典型的な中世の城といった感じの造り。多くの観光客が訪れるせいか、石の階段などは磨耗してつるつるになっており、滑りやすい。城郭に登ることができ、そこからリスボン市街を一望のもとに見ることができる。ただし城郭の上に行く階段は狭く急で、おまけに手すりも低かったりと、高所恐怖症の人はちょっと怖い思いをするかもしれない。なお、チケット売り場は改札口付近ではなく、そこから30mほど手前の城門入り口近くにあるので注意。

【リスボン大聖堂】
正面入り口の上にあるバラ窓から差し込む光がとてもきれい。カテドラル内部は観光客が多く多少ざわついているが、それでも献灯された多数の蝋燭がマリア像の前に灯っていたり、どこからともなく賛美歌が流れてきたりと、教会らしい荘厳な雰囲気を醸し出している。

【セニョーラ・モンテ展望台】
グラサ地区とその周辺にいくつかある展望台の一つ。展望台の中では一番高いところにあるものの一つで、市の西側から南側にかけての視界が開けており、レンガ色で統一され、落ち着いた雰囲気のリスボン市街の眺め(右画像)を堪能することができる。なお、ここからグラサ展望台までは下り坂となっており歩いて行くことができる (ただし一本道ではないので注意) 。

【ジェロニモス修道院】
16世紀初頭に建てられ、世界遺産にも登録されているマヌエル様式を代表する修道院で、その規模の大きさと壮麗さに圧倒される。特に回廊横の2階部分から見下ろす礼拝堂が見事。当時のポルトガルが、いかに海外の植民地から富を収奪したのかがよくわかる建造物である。入場料はやや高めだが、払う価値は十分にある。修道院の建物内に、国立考古学博物館や海洋博物館などの施設も併設されている(入場料は別途)。

【ベレンの塔】
中世の塔と船を足したような形をしており、海に突き出たような格好になっている。階段で屋上の展望台まで登ることができ、塔の上から眼下に広がるテージョ河畔の風光明媚な景色を楽しむことができる。途中の階には、大砲などの武器類の展示もある。

★☆★リスボンおすすめイベント★☆★

・聖アントニオ祭り【毎年6月1日から30日】
リスボンの守護聖人である聖アントニオに因むもので、聖アントニオの日である6月13日(聖バレンタインデーと並ぶ、カップルにとっては最も重要な日でもある)の前後にさまざまなイベントが行われるが、13日の前夜にあたる12日夜に、リスボン各地区のグループが、それぞれ工夫をこらした衣装と踊りで街中を練り歩く「大パレード」が特に賑やかでよく知られている。リスボンではちょうどこの時期がイワシの旬にもあたっており、名物料理として「イワシの炭火焼」の出店が下町のアルファマ地区を中心に多数並ぶことから「イワシ祭」の異名を取る。港町リスボンの初夏を彩る風物詩。

ポルト~Porto

リスボンに次ぐ規模を持つポルトガル第 2 の都市「ポルト」。ポルトガルの国名自体やポルトワインの名前にもなっています。
ポルトはドウロ川河口の起伏に富む丘陵地帯に造られた、ポルトガルを代表する古都の一つで、河岸とその周辺に広がる歴史地区全体が世界遺産に登録されている美しい街です。街の歴史は古く、その起源は5世紀以前にまでさかのぼります。12世紀にこの地で興った王朝が勢力を広げ、現在の国土を形づくったことから、「ポルト」という地名は後に現在の国名「ポルトガル」のもとにもなりました。
もともと天然の良港であったポルトは14世紀から15世紀にかけての大航海時代にポルトガルの海外進出拠点として次第に発展を遂げました。歴史地区内には、現在でもエンリケ航海王子の家など、当時の歴史に深く関わる建造物や史料などが数多く残されています。
また、ポルトガル王朝の黎明期にフランスから持ち込まれたブドウによって造られるようになったワインは、次第にポルトの特産品として各地に広まり、特に18世紀から19世紀にかけて、イギリスに向け輸出されたワインが、「ポートワイン(ポルト・ワイン)」と呼ばれ有名になりました。ポートワインはブドウの発酵途中にアルコールを加え発酵を止めるという独特の製法で造られることでも知られており、黒マントの男性をトレードマークにあしらった「サンデマン」などのブランドに代表されるポルト・ワインは、現在でも世界中で広く愛されています。ポルトを訪れたら是非1度本場のポルトワインを味わってみてくださいね☆


【ドン・ルイス1世橋】
世界遺産に登録されているポルト歴史地区にある。アーチ型の美しい鉄橋で、下段部が道路、上段部がメトロの線路となっている。道路及び線路の両脇が歩道となっており、歩いて鉄橋を渡ることも可能。上段部の歩道からは、冒頭の画像にあるようなアングルで、ポルトの歴史地区の美しい街並みがとてもよく見渡せるが、風が強く、鉄橋も結構揺れるので、橋の欄干辺りを歩くのは高所恐怖症の人はあまり好まないかもしれません...

【サンフランシスコ教会】
現在は博物館となっており、礼拝などの宗教儀式には使用されていない教会。礼拝堂の祭壇が見事で、聖歌のBGMが流れる中を落ち着いた雰囲気で見学することができる。他に宗教具などを展示したミニ博物館とカタコンベ(地下墳墓)を公開している。カタコンベの中に慣れないうちはよくわからないが、壁などをくり抜いた棺の一つ一つに番号が付番されており、それを目で追って行くとやがて今自分が踏んでいる床も棺であることに気づく。閉館の30分前くらいまでなら入館可能で、ぎりぎりの時間で入館した場合、明日も使いたいと頼むとチケットに受付担当名を裏書きをしてもらえ、そのチケットをそのまま翌日も使うことができる。


【クレリゴス教会】
イタリアの建築家、Nicholas Nasoninの手によって、1754年から1763年にかけて建造された教会。教会には、この種の建造物ではポルトガルで一番高いとされている、高さ76mのクレリゴスの塔が付設されており、6階225段の階段を登った塔の上から、歴史地区を含む市内を一望することができる。なお、教会の入り口を入って右側が塔への入り口で有料となっているが、左手には礼拝堂に続く廊下があり、こちらの入場は無料。塔に目が行くあまり、ともすると礼拝堂を見落としてしまうが、こちらについても荘厳な造りで一見の価値がある。

【ポルト大聖堂】
他の教会に比べ外見や内装は比較的シンプルだが、その分重厚な造りが印象深いカテドラル。隣に僧院があり、回廊を見学することができる。青いタイル画で装飾された回廊はとてもきれい。他に法衣などの宗教具、フレスコ画などが展示されたスペースを見ることができる。順路が一本道ではなく、迷路のようにところどころ行き止まりになっているので、注意していないと貴重な展示物の一部を見落とす可能性がある。

★☆★ポルトおすすめイベント★☆★

・サン・ジョアン祭【毎年6月23日~25日ごろ】
山車が町を練り歩き、にんにくを手にした人の波が通りを埋め、陽気に騒ぐ。
深夜0時ドウロ川に花火が上がり、夜明けにラベロ(ポルト・ワインを運んだ小型平底帆船)のレガッタが行われる。
全国から巡礼が訪れるブラガのサン・ジョアン祭も賑やかなものとなる。町中が音楽や飾りつけ、踊りであふれ、熱狂に包まれます。

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