ゴツゴツした崖と海の素晴らしい色

人気の漁村カシからマルセイユへ伸びる20kmの入江(海岸線)。カランクとは石灰岩で出来た白色の崖と海の鮮やかな青が美しい景勝地の事です。カランクの形成は様々な異なる岩層内で発生しますが、硬化した中礫岩(cemented pebble conglomerate)であることが多い。幾つかの他のカランクを含めた石灰岩カランクの中に「カランク国立公園」(Calanque National Park)はあります。その中でも「カランク・デ・スギトン」(Calanque de Sugiton)は特に景色が美しいと評判です。コバルトブルーに輝く海、急な崖、反射する太陽。ベストシーズンは3~5月で、アクセスはボートにて可能です。 もう一つ興味深いスポットがCalanque de Morgiouに位置する「Cosquer cave」。こちらは水中37mのなかにある水中洞窟であり、海面が現在よりも遥に低かった旧石器時代には居住地でした。壁には紀元前27,000~19,000年前に遡る絵画や彫刻が施されています。バイソン、アイベックス、馬などの多くの陸上動物をはじめ、アザラシの様な海の哺乳類、ウミスズメなども描かれています。

カランク デ スギトン(The Calanque de Sugiton)

カシとマルセイユの間に位置するカランクのうちの一つです。こちらはその素晴らしいパノラマで有名で、ハイカーやマルセイユのLuminy University Campusandから出発するバスで簡単にアクセスできます。ちなみに営業はサマータイムのみとなっています(殆どのカランクは火災の危険が高い為訪問が禁止されています)。

コスケール洞窟(The Cosquer Cave)

こちらは世界で唯一、損なわれていない完全な絵画を持つ洞窟です。入り口は海面下にあり水没している(75%)にも拘わらず海抜部屋につながるスロープがあります。

洞窟内の絵画

内部の絵画はなんと2万年にわたって現存しているもの。これを見れば19,000~27,000年前頃の人々の生活スタイルを知ることができるでしょう。

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