エリア:スペイン広場周辺 ジャンル: 観光名所・旧跡
観光の特徴: カップル ファミリー マニア 子供連れ シニア グループ・団体パンテオンそばの小バシリカ。この教会はエジプトの女神イシスの神殿の基礎の上(sopra は「上」の意)に建てられましたが、間違ってミネルウァの神殿だとされていたため現在のような名称になっています。控えめなファサードとは裏腹に内装はに金メッキの星をちりばめた青い天井。こちらは19世紀頃にゴシック様式で修復されたものです。元々廃墟と化した神殿だったのをキリスト教会に転換したのは教皇ザカリアスの時代(741年 - 752年)。それが1275年頃にカトリック教会のドミニコ会のものになり、本部となりました。後に本部はサンタ・サビーナ聖堂に移されましたが現在もこの教会は彼らの管轄下であり ドミニコ会にとって重要な教会堂です。ちなみにガリレオはガリレオ裁判で「地球が回っている」と主張した事でも有名ですが、実はそれが行われたのはこの教会。内装も美しいので訪れる価値があります。
16世紀末、カルロ・マデルノがバロック建築のファサードにしたが、19世紀に現在の新中世様式に改修されました。ファサードには16世紀と17世紀にテヴェレ川が何度も氾濫して 65フィート (20 m) まで水位が上がったことを示す印があります。
教会の前にはローマ市内でも特に奇妙な記念碑があり「ミネルヴァのひよこ (Pulcino della Minerva)」と呼ばれています。バロック期の彫刻家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニのデザインした彫像(完成させたのは弟子のエルコール・フェラッタで1667年のこと)で、ドミニコ修道会の庭で見つかったエジプトのオベリスクをゾウの彫像が土台となって支えています。11本あるローマのオベリスクの中では最も短く、サイスから2本一組でローマに持ち込まれたものと言われる。元々は紀元前589年から紀元前570年ごろエジプト第26王朝のファラオであるアプリエスの治世下に建てられたものでした。それをローマに運ばせたのはディオクレティアヌス帝で、紀元284年から305年のことです。2本のオベリスクはイシス神殿の前に設置されました。オベリスクの土台の彫刻を依頼したアレクサンデル7世がラテン語で「堅固な知識を支えるには強い心が必要である」という意味の文を刻ませています。
尖塔アーチで覆われた身廊は極めてゴシック的であり、ローマでは珍しいです。この13世紀の身廊にカルロ・マデルノがバロック様式の要素を加えたことで部分的に印象が変化しました。ステンドグラスの窓の多くは19世紀のものです。ゴシック様式の建築ですが、最良の芸術作品はルネサンス期のものが多い。
「ミネルヴァのイエス・キリスト」、「十字架を運ぶイエス・キリスト」とも呼ばれています。ミケランジェロ作(1521年)の大理石像で、主祭壇の左にあります。
施設名 | Basilica di Santa Maria sopra Minerva |
住所 | Piazza della Minerva, 42, 00186 Roma |
電話番号 | +39 06 6992 0384 |
入場料 | 無料 |
営業時間<平日> | ミサ:07:15,18:00 告白:16:30-18:30 |
営業時間<土日祝> | ミサ:10:00,11:00,12:00,18:00 告白:09:30-12:30,16:30-18:30 |
アクセス | バス「PIE' DI MARMO」駅下車、徒歩およそ2分 |
公式サイト | http://www.basilicaminerva.it/ |
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