リオデジャネイロ郊外、ニテロイに1996年に建設されたのがニテロイ現代美術館です。この美術館を設計したのは、世界的に有名な現代建築の巨匠オスカー・ニーマイヤーです。
「花のイメージ」で作ったと語るニーマイヤーですが、まるでUFOのように見えるその姿からニテロイ市民はDisco Voador(空飛ぶ円盤の意味)と呼んでいるそうです。ニューマイヤー曰く、「土地が狭く、海に囲まれているので、デザインは自然な形で生まれた」というその建物は、水面から上に広がるように作られた洗練された曲線美を持つデザインになっています。岩から伸びる花のように、「地上から」「継続して成長し広がる」形を、ニーマイヤーが詩的に表したデザインです。
高さ16メートル、地上4階建てで、赤いスロープを進んでいくと、360度のパノラマの眺めが楽しめる展示室に続きます。ここからはポン・ジ・アスーカルやグアナバラ湾などリオデジャネイロの街を一望することができます。さらに上がると、そこは窓がなくアート作品に集中できる展示室になっています。地下には図書が保管されているほか、レストランやバーなどが入っています。
ニテロイ現代美術館は、主に20世紀の現代アートなど、ブラジルの現代美術の中でも2番目に大きいコレクションを誇ります。
(写真:トリップアドバイザー提供)
リオ市内の対岸にある二トロイ美術館からはポン・ジ・アスーカルやコルコバードの丘など、小さいですが見ることができます。さらに、360度窓で囲まれた美術館からは、海とリオの街を見るには最高です。この風景もニーマイヤーが提供する1つのアートなので、ぜひ堪能しましょう!
(写真:トリップアドバイザー提供)
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