ミラノの一番古い建物ひとつ。ミラノがローマ帝国の都だった4世紀頃に建てられて、その偉大な歴史のシンボルです。聖堂は火事や地震などで被害を受けて何度も改造されましたが、もともとの形はほとんど変わっていません。そのため、ルネサンスの間、レオナルドやブラマンテなどをはじめに構造を勉強するためにミラノまで足を運んだアーティストは少なくないです。とくに注目されたのは、4本の塔に囲まれた丸いドームという珍しい形です。また、素朴な材料で作られた聖アンブロージョ聖堂と対照的に、聖ロレンツォ聖堂は豪華な大理石を使っていて、中世にドゥオモができるまでミラノのもっとも位の高い教会でした。
聖堂の前に見られる大理石の巨大な柱は古代神殿の一部とされますが、12世紀頃聖堂前の柱廊をつくるため現在の位置に運ばれました。7,60mも高いこの16本の柱のパーツがそれぞれ違うため、異なる建物から移築されたと思われます。
南側の聖アクイリーノ礼拝堂はローマ時代のドームと装飾を保っていて、見学に必須なスポットとなります。クリスマスの日に日光に照らされるように
作られた「太陽の馬車」というモザイクはとくに美しいです。
現在、このエリアにたくさんのレストランや飲み屋があって、「聖ロレンツォの柱」辺りはミラノ若者の集合場所となっています。
トレム3番のTICINESE停から徒歩3分。
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