エリア:パレルモ(シチリア) ジャンル: 観光名所・旧跡
別名、海軍提督の聖母マリア教会。12世紀半ばに海軍提督の要請で建設されたことから、この名がついた。その後、隣接するマルトラーナ修道院に取り込まれる形で改築され、マルトラーナ教会と呼ばれるようになった。
鐘楼下の扉から教会に入ると、その華やかさに目を奪われる。中心にクーポラを据えたギリシャ十字式の平面を持ち、クーポラや後陣には、シチリアで最も古い12世紀のモザイクが輝く。
クーポラに描かれているのは『全能の神キリスト』。キリストの回りを4人の大天使が囲んでいる。その周囲には福音史家や預言者、聖人を描いたモザイク画が並ぶ。中には聖母マリアが亡くなる場面を描いたものも。
入り口の側には、当時の王ルッジェーロ2世がキリストから王冠を授けられる様子を描いたものと、海軍提督ジョルジョ・ディ・ダンティオキアが聖母マリアの足下にひれ伏す姿を描いた2点が。どちらも見のがせない傑作だ。
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