ナハル・メアロット
Nahal Me'arot    
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エリア:ハイファ   ジャンル: 古代遺跡   世界遺産

写真ギャラリー(7枚)

  • 古代遺跡   世界遺産

50万年前からの人類の進化を伝える洞窟群

ハイファ中心部からバスで15分ほど南下するとカルメル山がある。
そこにある4つの洞窟が世界遺産に2012年に登録されたばかりの「人類の進化を示すカルメル山の遺跡群:ナハル・メアロット(ワディ・エル・ムガーラ)の洞窟群」というちょっと長いタイトルの世界遺産である。

「ワディ・エル・ムガーラ」とはナハル・メアロットのアラビア語。
タブーン、スフール、エル・ワド、ジャマルという名の4つの洞窟が残っており、ジャマル以外の3洞窟は、イギリスのドロシー・ギャロッドの調査隊により1929年に本格的に調査が開始された。
その後の第三次中東戦争(1967年)の後に、様々な大学により引き続き調査が行われ、1971年にイスラエル政府が「ナハル・メアロット自然保護区」とし、保護・管理をしている。

洞窟それぞれに特色があるが、石器時代などのネアンデルタール人などの痕跡などが確認できた場所で、模型などでの説明もあり、当時の状況が分かるようになっている。人類のルーツを感じさせるスポット。

基本情報

■開場時間:(4月~9月)8:00~17:00、(10月~3月)8:00~16:00
■入場料:22NIS
■行き方:ハイファ(ホフ・ハカルメル発)バス921で15分ほど。

見どころ

タブーン洞窟

洞窟群の一番西にある自然にできた洞窟で、11万年前のネアンデルタール人の骨が発掘されたことでも有名。
約50万年前から約4万年前までの人類進化の痕跡が残されており、23mにも砂や粘土の断層が見れる。
様々な調査が行われた痕跡を見られるのも興味深い。

スフール洞窟

一番東にあるのが「子山羊の洞窟」の意味のスフール洞窟で、いくつかの時代の断層が確認されている。
特に10万年前後のホモ・サピエンスの骨が発掘されたことで有名で、さらに出土した人骨の状況から埋葬の文化があったことも推測され、そういった文化を示すものでは最古の部類である。

エル・ワド洞窟

洞窟群の中でもっとも長く、深い。ライトアップされ、案内ビデオなどもあり、見学しやすい設備がある。
中期旧石器時代から新石器時代、約6万年前から6000年前の遺物が発見されている。
当時の人骨や墓、さらに農耕や牧畜の痕跡も発見されており、狩猟時代からの移行期を示すとされている。

ジャマル洞窟

「ラクダの洞窟」の意味のジャマル洞窟。洞窟と言うよりも穴というほどの規模。
約40万年前から約25万年前のアシュール文化とムスチエ文化の架橋的時期の石器などが出土しているが、発掘期間は他の洞窟に比べて短く、まだ新しい調査対象である。



Photos by Reuven Yeshurun, Wapondaponda

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エリア
ハイファ
住所
Nahal Me'arot, Haifa
TEL
04-984-1750
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