岩のドーム

岩のドーム
Dome of the Rock (al-Haram al-Sharif)

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エリア：エルサレム旧市街周辺 ジャンル： 宗教・聖地

写真ギャラリー（3枚）

宗教・聖地

圧倒される存在感と美しさ。イスラム教の第3の聖地

旧市街で一番目立ち、観光ガイドの写真で必ず使用されるのがこの「岩のドーム」。
離れたところから見ても、周りの空気を荘厳な雰囲気に飲み込んでしまうような圧倒的な存在感。
近くで見れば大理石と美しい瑠璃色のトルコ製タイルによる緻密な装飾は美しく、言葉を失う。

岩のドームは、東エルサレムのカアバ、預言者のモスクに次ぐイスラム教の第3の聖地であり、「神殿の丘」と呼ばれる聖域となっている。
現在はイスラム教徒の管理下にあり、南西の壁の外側の一部だけが「嘆きの壁」としてユダヤ教徒の管理下にある。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教にとって重要な関わりを持つ聖なる岩を祀っており、それが岩のドームの名前の由来。
岩のドームはかつてのエルサレム神殿内にあり、ウマイヤ朝がアラブ帝国の統治権を奪って、シリアのダマスクスに遷都し、これに反対する勢力が対抗ハリーファを立てて、マッカとマディーナを 693年まで支配した。2大聖地を失ったウマイヤ朝は、それに匹敵する聖地をパレスチナのエルサレムに求め、それが岩のドーム建設の直接の動機であったと推察され、688年に着工し、692年に完成した。
聖なる岩のまわりに二重の周歩廊。岩の上には直径 20ｍの木造ドーム屋根、周歩廊には木造の勾配屋根がある。円柱で支えたれた内部には華麗なモザイクで飾られている。
残念ながら現在ではムスリム以外の入場が禁じられている。

岩のドームを近くで見るには

イスラム教以外の人は建物内部には入れない。近くで見たい場合でも「神殿の丘」の敷地内に入る必要がある。
神殿の丘はイスラム教以外の人には下記の時間で開放している（変更の可能性あり）。
7:30～11:30（冬季10:30）と 13:30–14:30の一日2回のみ。
金曜日・土曜日、イスラム教の祝日は終日入場不可。
兵士による厳重なチェックの後、入場できる。入場は無料。

人気スポットのため、開場時には長い行列ができ、一人一人の荷物チェックに時間がかかるので、結果的に開場時間終了で中に入れないということになりかねない。1～2時間前から並ばないと中に入れないかも。ゆっくり見たい場合は比較的午前の方が時間的に余裕がある。

見どころ

聖地の密集地帯

岩のドームのすぐ隣にはユダヤ教の嘆きの壁がある。3大宗教の宗教の聖地が密集しているのがエルサレム旧市街の最大の特徴かもしれない。

Photos by Michele Benericetti http://www.flickr.com/photos/benericetti/, ScottPhoto1 http://www.flickr.com/photos/luximages/, zeevveez http://www.flickr.com/photos/zeevveez/, paularps http://www.flickr.com/photos/slapers/8683269470/