スペイン人のフアン・デ・ガライが1580年にこの地に到着した時、この場所には既にいくつかの教会が存在していました。それらを統合しながら、1593年に現在の大聖堂の原型が建設されてから、幾度もの立て直しを経験してきました。そのため、建築は様々なスタイルが取り入れられていて、ファサードは新古典様式になっています。ファサードの円柱は12本あり、イエスの弟子である12人の使徒を表し、その上には旧約聖書の1場面、父ヤコブと子ヨセフがレリーフとして彫刻されています。
大聖堂内は、18世紀の像や祭壇のほかに、ネオ・ルネッサンスやネオ・バロック様式の装飾を見ることが出来ます。大聖堂はアルゼンチンの重要史跡に指定されています。そんな外観や内装の他にも、注目したい点はさらにあります。アルゼンチンを独立へ導いた英雄サン・マルティン将軍の霊廟が安置されています。アルゼンチンの建国の父として称えられるサン・マルティン将軍はアルゼンチンだけでなく、南アメリカの独立運動の中心人物であり、多くの国々からシモン・ボリーバルと並ぶ解放者として知られています。その彼を記念して、絶えることのない「永遠の炎」が入口向かって右側の壁に灯されています。
(写真:トリップアドバイザー提供)
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