ペトロポリスはリオデジャネイロ市から北に約70km行った場所に位置する、山岳のリゾート地です。ここはリオデジャネイロに住む人たちの休暇地として知られています。冷涼な気候と、歴史的な建物、エコツーリズムなどがあり、多くの人々を魅了しています。
ペテロポリスの名は「ペテロの町」を表し、ブラジル帝国時代の皇帝であるペドロ2世の名から付けられました。高地に位置するために避暑地として発展し、19世紀にブラジル皇帝の夏の離宮や貴族の別荘が建てられました。1894年から1902年の間はリオデジャネイロ州の州都でした。
この町へはドイツ人の入植が奨励されたため、教会などの建築にドイツの影響が見られます。1889年の帝政崩壊後もブラジルの歴史上重要な地であり続け、暑いリオデジャネイロを避けて各国の大使館や公使館が立地していました。20世紀後半になり、ブラジルの首都がリオディジャネイロからブラジリアへ遷都された後はその重要性は低下しました。
この町の見どころとしては、ペトロポリス大聖堂や旧宮殿を利用した皇帝博物館などにかつての町の面影を見ることが出来ます。皇帝博物館には、1888年にブラジルで奴隷を解放するレイ・アウレアという法律に署名する際に、王女イザベルが使用した金の羽ペンなど、ブラジルの歴史で最も重要な文化財が所蔵されています。
(写真:トリップアドバイザー提供)
入場料: 一般8レアル、学生・60歳以上の方4レアル
開館時間: 火-日 11:00-18:00(チケット売り場は閉館30分前まで)。庭園の開放は、同じく火-日の08:00-18:00。
皇帝博物館HP:
http://www.museuimperial.gov.br/
(写真:トリップアドバイザー提供)
正式名称サン・ペドロ・デ・アルカンタラ大聖堂。ペトロポリス市及びブラジル皇室の守護聖人である、アルカンタラのペトロへ献堂されています。大聖堂内には、ブラジル皇室の皇室霊廟があります。
現在の建物は、1884年に建築家フランシスコ・カミニョアが建て始めたもので、北フランスにある古い聖堂を参考に、当時流行していたネオ・ゴシック様式を採用しました。
(写真:トリップアドバイザー提供)
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