メディチ・リッカルディ宮
        Palazzo Medici-Riccardi  
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エリア:フィレンツェ:大聖堂   観光スポットジャンル: 世界遺産   観光名所・旧跡

  観光の特徴: 必見!   歴史・文化   カップル   ファミリー   マニア   子供連れ   ひとり旅   シニア   グループ

写真ギャラリー(11枚)

  • 世界遺産   観光名所・旧跡

  • 7 EUR ~

美しい中庭のあるメディチ家が住んだ重厚な宮殿

1400年半ばにメディチ家のためにミケロッツオが建造。重厚なルネッサンス様式の宮殿は1699年にリッカルディ家の所有になり北側を拡張。バロック式に改築された現在の宮殿はその華麗さが残っている。宮殿の一階には美しい噴水のある中庭があり、その周辺の石畳にはフィレンツェの市のシンボル、ユリの紋章が描かれている。宮殿内で一番の見ものである礼拝堂は、エレガントで大きな階段を上がった2階にあり、ゴッツオーリの傑作壁画が堂全体に描かれ、その濃い色彩は礼拝堂と素晴しいハーモニーを生み出している。また同階にある”鏡の間(Galleria degli Specchi)”は16世紀のバロック時代後半の細長い金色のサロンであり、その煌びやかさとルーカ・ジョルダーノのフレスコ画に圧倒される。ソンニーノの間(Sala Sonnino)にあるフィリッポ・リッピの傑作”聖母子”も見逃せない作品だ。隣接されている素晴しい装飾を施したモレニアーナ・リッカルディアーナ図書館も是非訪問しよう。

東方三博士の礼拝堂

1459年に完成した四角い堂と後陣からなる一家の礼拝堂。小さな堂内は3つの壁画からなっており、フェッラーラからフィレンツェに到着したメディチ家騎馬群の行進の様子を描いた一連のフレスコ画。また後方に見える当時のフィレンツェ市の大きさが多市民の情景によって伺える。

①東側の壁(Parete Est)

祭壇右側、壁中央にメディチ家の著名人物が騎馬士として描かれ、白馬にまたがった若い騎士ロレンツオ・イル・マニフィコを先頭に、父ピエロ・コジモ・デ・メディチ、祖父コジモ・イル・ヴェッキオが後をつけている。バックに城や、狩猟、美しい植物などバロック式後半のスタイルが伺える。

②南側の壁(Parete Sud)

東の壁画に続く絵は、白馬に乗った口髭のある騎士は皇帝ジョヴァンニ・パレオロゴ・ディ・ビザンツィオ8世。彼の後方にいる3人の若い女性はおそらくかれの娘、かつロレンツオとジュリアーノの姉妹だろう。左からナンニーナ、ビアンカ、マリア。

③西側の壁(Parete Ovest)

壁左側、馬に豹を乗せたロレンツオの弟ジュリアーノの後方に、ロバにまたがっている老人がいる。彼はコンスタンチノープルの総主教庁ジュゼッペである。そのほかシズモンド・パンドルフォ・マラテスタやガレアッツオ・マリア・スフォルツァが、一続きのリンチや鷹など異国の動物など共に描かれている。

後陣(Abside)

2つの壁に描かれているベアート・アンジェリコ調のフレスコ画は、それぞれ天使の歌唱隊が描かれている。これらの作品は1400年後半のフィリッポ・リッピの”キリストの崇拝”の模写である。

①崇拝の天使(Angeli in Adorazione)

後陣内左側。

②崇拝の天使(Angeli in Adorazione)

後陣内右側。

③キリストの生誕(Natività)

祭壇の上方に掛けられている、プセウド・ピエール・フランチェスコ・フィオレンティーノの作品は、フィリッポ・リッピの”キリストの生誕”の模写。

鏡の間(Galleria degli Specchi)

宮殿の2階にあるバロック式の間。全体が金色で覆われ、側面にある鏡がさらに煌びやかさを増している。天井のフレスコ画は1685年に完成したルーカ・ジョルダーノの8つの神話のエピソードを描いたもの。入り口から時計反対周りにその順を追うことができ、中央には最後4つのエピソード、”ゼウスとメディチ家の神格化”が描かれ、ゼウスの前でのトスカーナ公の偉大な栄光を示している。

ソンニーノの間(Sala Sonnino)

1470年ごろに制作されたフィリッポ・リッピの晩年作。絵の後ろ側にはインクで描かれた男性の頭部の下絵が残っている。聖母の優しい表情と子を頬ずりするしぐさがとても素晴しい。部屋の壁にはレリーフなどの作品が飾られ、天井もエレガントで曲線を描いたレリーフで装飾されている。

モレニアーナ・リッカルディアーナ図書館(Biblioteca Moreniana e Riccardiana)

1600年に宮殿の裏手に建設され、入り口はVia Ginori 10にある。充実した豊富な書籍と手写本などが館内で鑑賞できる。ダンテの肖像画が挿入された、”神曲”の原本コピーやマキャべッリの”フィレンツェの歴史”の自筆は興味深い。また華麗なゴシック調の閲覧室には、その高い天井に描かれたルーカ・ジョルダーノフレスコ画が見事。

図書館の入り口(Via Ginori 10)

基本情報

■営業時間 / 09:00-18:00
■定休日 / 水曜日
■入場料 / 大人€7、学生€4

※礼拝堂へは7分おきに10人の入場制限があります



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エリア
フィレンツェ:大聖堂
住所
Via Cavour 3
TEL
055 2760340
marker 目的地
ドゥオモから5分。