パリのオペラ座、ミラノのスカラ座とならぶ世界3大劇場の1つ、コロン劇場。1880年に着工され、1908年に完成し、初めての公演はヴェルディのアイーダでした。ブエノスアイレス黄金期の繁栄を表すかのような豪華なデザインはヨーロッパの様々なスタイルを取り入れた折衷様式で、イタリア大理石の階段やフランスの家具、シャンデリア、黄金の間にある花瓶や、メインエントランスにあるイオンとコリント式柱頭とフランス製のステンドグラスまで見どころ満載です。近年老朽化が進んでおり、改装工事が行われアルゼンチン独立200周年を記念して2010年に再オープンがなされました。
7階建ての建物は、約2500の座席と、立ち見客500人の約3000人を収容できます。世界の1流のオペラやバレエ団、オーケストラが公演を行います。公演に興味のある方は直接劇場のチケット売り場に行くことをおススメします。会員の方が年間席を確保しているので、そのあまりになりますが、チケットが残っていれば見ることが可能です。
公演でなくても、ガイドツアーに参加すれば内部を見学することが出来ます。毎日朝9時から夕方5時までで、所要時間は50分です。公演がある日は、開催していない時間もあります。USドルやユーロでの支払いは出来ないので、アルゼンチンペソを用意しましょう。外国人は130ペソです。
(写真:トリップアドバイザー提供)
世界でもっとも音響効果の良い劇場の一つといわれ、ヨーロッパがシーズンオフとなる5-11月には世界的に有名なオーケストラや音楽家が訪れ、公演を行います。また、コロン劇場自体も国立オーケストラや国立バレエ団、舞台装置や衣装を作る工房などを有しており、まさにブエノスアイレスの高い文化レベルを象徴する存在です。世界的指揮者からの支持も絶大のその音響を、ぜひご自身の耳でお確かめください。
(写真:トリップアドバイザー提供)
アルゼンチンの著名な芸術家ラウル・ソルディ氏による天井画。
(写真:トリップアドバイザー提供)
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