エリア:ナポリ:その他市内 ジャンル: 博物館・美術館
ブルボン家のカルロ7世(後のスペイ王カルロス3世)が、狩猟を楽しむため、そして母エリザベッタ・ファルネーゼから受け継いだ美術品を展示するために建てた王宮が、そのまま美術館として一般に公開されている。
2階はカルロ王の望みどおり、各派ごと年代順に展示されているため、イタリア絵画の流れを、順を追って楽しむことができる。また3階はナポリ絵画の展示室になっており、ナポリに逃亡してきたカラヴァッジョの作品をはじめ、カラヴァッジョから多大な影響を受けた数々の画家のナポリ・バロック絵画を観賞できる。
代表的な展示作品は、マザッチョの『磔刑図』(Crociffissione)、コッレッジョの『ジプシー女』(La Zingarella)、ベッリーニの『キリストの変容』(Trasfigurazione di Cristo)、ティッツィアーノの『ダナエ』(Danae)、カラヴァッジョの『キリストの鞭打ち』(Flagellazione di Cristo)、ボッティチェリの『聖母子と天使』(Madonna col Bambino e due angeli)などなど。例を挙げれば枚挙にいとまがない。
また、この美術館は陶磁器のコレクションでも名を知られている。ナポリで生まれたカポディモンテ焼きを筆頭に、セーブル、マイセン、ウエッジウッドなど、数多くのコレクションが並ぶ。
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